当事務所シニアパートナーのフレッド・カンは、2010年5月14日、15日にマカオのWynnホテルで開催された会議「法治の腐敗について」において、キーオーガナイザーを務めました。
当事務所シニアパートナーのフレッド・カンは、2010年5月14日、15日にマカオのWynnホテルで開催された会議「法治の腐敗について」において、キーオーガナイザーを務めました。
この歴史的な会議は、マカオ弁護士公会(AAM)および国際弁護士協会(UIA)により主催され、ヨーロッパ、オーストラリア、アフリカ、中国本土、台湾、香港そしてマカオから400人以上の弁護士および政府関係者が出席しました。
会議において、AAM議長のDr. Jorge Neto Valenteは次のように述べました。「マカオにおける法治の腐敗は、他の地域ほど深遠ではないものの、常に改善の余地が残されています。我々は我々自身の腐敗との戦いの経験から得られる教訓に加えて、他の地域の経験から学んでいくことが最も重要です。弁護士はこの腐敗の天敵です。もし腐敗が広まれば法は機能しなくなってしまいます。すなわち弁護士は不要になるということです。」
また、マカオ法治腐敗対策委員会の委員長であるMr. Vasco Fongは、マカオの状況について演説を行いました。この会議もまた他の地域における同様の問題について、研究・分析を行いました。たとえば、ポルトガルの法務長官であり検察庁中央調査部のディレクターであるMs. Cândida Almeidaは、対法治腐敗に取り組む世界中でも有名なファイターであり、ポルトガル語で彼女自身の経験を話しました。また、香港法治腐敗対策独立委員会(ICAC)の前アシスタントディレクターであり香港証券先物委員会の前議長であるMr. Anthony Neohは、1977年香港における腐敗恩赦事件について演説しました。
腐敗は今日の最も重要な問題の1つであり、マカオだけでなく社会の基礎を侵食し国民の憤慨を生み出している世界の隅々まで存在しています。そして、それが結果的には政府を転覆させることになるのです。
法治とその腐敗は密接に関連しています。腐敗との戦いは、法治の枠組みの中になければなりません。それゆえにこの会議は、①現代社会における腐敗とそのインパクト、②腐敗との戦いに特別な手続きが適用されることの是非、③国際事情における腐敗、④腐敗事件に見られる判決・被害者への賠償・償還、といった内容に取り組みました。
フレッド・カンはマカオ法改革諮問委員会のメンバーとして、2日間に渡る会議の終わりに演説者の重要点を要約するために、当会議に招聘されました。
当事務所からは、10人がこの会議に出席しました。